痛くないフィットする入れ歯

虫歯や歯周病など、様々な原因で歯を失ってしまった方、これからどうしたらいいのか悩まれているかと思います。入れ歯は種類も多く、それ以外の選択肢もあります。その中で最適な治療方法をご提案いたします。

 

初めて入れ歯を入れる方へ

入れ歯は貴方のお口に合わせて作られています。しかし、初めて入れた場合は違和感を感じることでしょう。大切なのは慣れと練習です。
入れ歯をはめる前に
初めて入れ歯をはめる際は水で一度濡らしてください。 入れ歯のはめはずしは、丁寧にゆっくりとしてください。 慣れると簡単にできるようになります。
初めての入れ歯
初めは違和感が出て、外したくなりますがまず、1日は我慢してください。代表的な症状として唾液が出やすくなる歯や歯ぐきが締め付けられるような感覚が出る話しにくい吐き気がでるなどがあります。
これらの症状は2~3日で消えていきます。しかし、強い痛みや症状が出るようであれば担当医までご連絡ください。
患者さんが安心して使えるようになるまで、丁寧かつ根気よく調整を重ねてまいります。入れ歯は異物ですから馴れないのは当然ですし、不安だと思います。一緒にその不安を解消し、食べれる喜びを実感できるよう頑張りましょう。
定期健診においでください
お口の中の粘膜やあごの骨の形は日々微妙に変化していきます。入れ歯もそれに合わせて定期的な調整が必要です。
緩んでガタついた入れ歯は不便で見た目も悪いので年に3~4回は定期検査をお受けください。

入れ歯をご利用の方へ

◆入れ歯は「一生もの」ではありません◆
日本人の入れ歯人口は約一千万人と言われています。そのうちの半数以上が、自分の入れ歯が合わないと感じています。入れはじめは合っていても、使っていくうちに口の状態や入れ歯自体の変形などによって、違和感が出るようになります。この状態でがまんして使い続けると、あごの骨が減ってさらに合わなくなってしまいます。入れ歯は「一生もの」ではありません。少しでも違和感があれば、歯科医に相談してください。

◆合わない入れ歯を付けていると…?◆
硬いもの、歯ごたえがあるものが食べられなくなります。すると食が細くなり、エネルギー不足で体力や免疫力が低下してしまいます。食べたり話したりすることが苦痛になり、口を使わないことで、口の機能が低下してしまいます。

◆汚れた入れ歯を付けていると…?◆
入れ歯につく歯垢(デンチャープラーク)がたまると、義歯性口内炎の原因になります。また、入れ歯による慢性的な刺激や圧迫で、粘膜や入れ歯の床縁に炎症が起こります。 口内に細菌が増えると唾液に含まれる細菌も増え、それが気管に入ることで誤嚥性肺炎を起こす危険があります。

◆入れ歯をはずした後のお口のケア◆
口からはずした入れ歯のお手入れは、衛生面からも、入れ歯を長持ちをさせるためにも大切です。しかし、残っている歯や歯肉、舌などの口内ケアもきちんと行われているでしょうか。
入れ歯をはずした後は、お口の中をきちんとお手入れすることも大切です。
入れ歯と接している歯肉や上あごには食べかすや細菌などがついているため、放っておけば口内炎などの原因にもなります。
総入れ歯で自分の歯が1本もない場合でもお口の中のブラッシングは必要なのです。
入れ歯をはずした後は口をよくすすぎ、やわらかい歯ブラシなどで歯肉や舌、上あごをブラッシングして汚れを取り、マッサージ効果で血行もよくなります。
部分入れ歯の場合は、これ以上自分の歯を失うことがないよう、入れ歯を外してからしっかりと磨きましょう。
歯がまばらに残っているときは、1本ずつていねいに磨き、入れ歯の金具がかかる歯は特に汚れがつきやすいので念入りに磨いてください。
入れ歯をずっとはめたままにしていると、歯肉に負担がかかって血行が抑制されがちになりますから、寝るときには必ず入れ歯をはずして、歯肉を休めるようにしましょう。

入れ歯の悩みとその原因

痛い
入れ歯を装着して痛みを感じる場合があります。
入れ歯の馴染むまでの期間痛みを感じることはありますが、痛みが長く続く場合は歯科医に相談してください。
入れ歯による痛みは様々な原因があります。
・患者さんの歯肉やあごの形にあっていない
・患者さんが話すときや食べるときなどのすべての動きにあっていない
・患者さん自身の本来のかみ合わせになっていない
痛みを放置したままにすると、粘膜が傷つき、さらにひどい炎症が起こって口を使うのが嫌になり、食欲の低下や心身ともに痛みで疲弊してしまい気力の低下につながります。

外れやすい
入れ歯が外れやすいので、満足に口を開けられない、かみ合わせが悪いと感じたりしていませんか。
入れ歯が外れやすくなる主な原因がこちらです。
・顎やお口の粘膜に入れ歯がぴったりあっていない
・噛んだときの筋肉や舌の動きを考えた形に作られていない
・噛み切る時やすりつぶす時の顎の動きを考えて作られていない
・入れ歯の設計が力学的に間違っている
どの部分に問題があり、改善の余地があるかを見極めることで、快適な入れ歯を設計致します。

しゃべりづらい
しゃべりづらいのは、入れ歯の高さや上顎の形が合っていないことや慣れていないことが原因として考えられます。
口腔内が狭くなり、舌が思い通りに動かずに発音しにくくなることで、特に「サ行」や「タ行」が発音しづらくなります。
この悩みを解決するためには、適正な入れ歯の高さや上顎の形を導き出すことが必要です。慣れないうちはしゃべりづらく感じることもありますが、訓練をしてもうまく話せないと感じる場合は入れ歯に問題があるかもしれません。

吐き気がする
入れ歯を入れるだけで吐き気がしてしまうことはありませんか?吐き気がするのは、入れ歯が合っていないことが多くの原因です。 体質だとあきらめてしまう前に、自分にあった義歯を作りましょう。

臭い
入れ歯の臭いは、プラスチックのベース部分に気泡や傷ができ、そこに細菌が付着し繁殖することが原因です。
また、今お使いの入れ歯の臭いが気になる場合は、歯科医院専用の洗浄剤で洗浄することによって、軽減します。